
Vocal Lessons
エミリアーノ・ブラーズィの声楽レッスンは、自然な発声を引き出し、個々の声の持つ可能性を最大限に高めることを目的としています。ベルカント唱法を基盤に、声と身体のつながりを深く理解し、調和させることで、より豊かで自由な響きを生み出します。ただ声を鍛えるのではなく、身体が持つ本来の機能を活かしながら声を解放し、音楽の本質へと近づいていきます。これまでに、プロのオペラシンガーはもちろん、ミュージシャン、俳優、僧侶など、声を職業とする幅広い分野の著名人や専門家たちからも高い信頼を得てきました。彼の指導を受けた多くの受講者が、舞台やメディアの現場で実力を発揮し、より表現豊かな声を手に入れています。初心者からプロフェッショナルまで、それぞれの声や目標に合わせた指導を行い、受講者が自身の音楽性をより深く探求できる環境を提供します。

レッスンの特徴
自分の身体への意識
声は楽器であり、その楽器は自分自身の身体の中にあります。発声は、声帯だけでなく、肺、横隔膜、喉、口腔、共鳴腔など、身体全体が関わる複雑なプロセスです。どのように声が響き、どこで共鳴するのかを理解することで、より自然で豊かな音色が生まれます。
レッスンでは、単に発声方法を学ぶのではなく、自分の身体がどのように声を生み出しているのかを意識することから始めます。呼吸の使い方や筋肉の働き、声帯の動きを正しく理解し、それぞれのパーツがどのように連携しているのかを実践的に学びます。
また、無理に声を作るのではなく、身体の自然な機能を活かして声を出すことが重要です。必要以上に力を入れず、リラックスした状態で発声することで、声の持つ本来の力を最大限に引き出します。この「身体の使い方」に重点を置くことで、長時間歌っても喉に負担がかからず、持続可能な歌唱技術を身につけることができます。


基礎の確立とレパートリーの選択
正しい発声の基礎が確立されていない状態で無理に難しい楽曲を歌うと、声に負担がかかり、喉を痛める原因になります。多くの人が、自分の好きな曲や憧れの楽曲を歌いたいという気持ちを持っていますが、基礎ができていないうちに難しいレパートリーに挑戦すると、無理な発声になりがちです。
レッスンでは、まず正しい発声技術と呼吸法を学び、その上で、自分の声に合ったレパートリーを選択することを重視します。ベルカント唱法の基本である「息の流れ」「声の支え」「共鳴のコントロール」を確立することで、声の響きが変わり、表現の幅が広がります。
また、楽曲の選択には個々の声質や音域、表現力が大きく関わります。オペラ、クラシック、ミュージカル、宗教音楽など、ジャンルごとに求められる発声技術が異なるため、受講者の声の特性を見極め、無理なく歌えるレパートリーを提案します。こうすることで、正しい発声を身につけながら、自然にレパートリーの幅を広げていくことができます。
正しい発音とディクション
オペラやクラシック音楽を歌う際、ディクション(発音)は非常に重要な要素の一つです。言葉の明瞭さが不足していると、どれだけ美しい旋律を歌っても、聴衆に言葉の意味や感情が伝わりにくくなります。正しい母音の発音や言葉の流れを意識することで、声の響きがより明瞭になり、表現力が向上します。
特にイタリア語、フランス語、ドイツ語、英語など、さまざまな言語で歌う必要があるクラシック音楽では、言語ごとの発音の違いを理解し、それに適した発声技術を身につけることが重要です。母音と子音の発声バランスを整え、言葉の持つリズムや響きを最大限に活かすことで、より自然で美しい歌唱を目指します。
また、ディクションは単に「正しく発音すること」ではなく、歌のフレーズや音楽的な流れとも深く関係しています。喉をしっかり開いた状態での発声が、言葉と音楽の一体感を生み出し、より感情豊かに伝えることができます。レッスンでは、発声とディクションの両方をバランスよく指導し、どの言語でも自然で流れるような発音を身につけられるようサポートします。


一人ひとりに合わせたカスタマイズ指導
受講者の声の特性や目的に合わせ、個別のレッスンプランを提供します。オペラ、クラシック、ミュージカル、または声を必要とする仕事(俳優、声優、僧侶など)のための発声指導など、多岐にわたるニーズに対応しています。
例えば、オペラ歌手を目指す方には、舞台上での発声や表現力を重視したレッスンを行い、声優や俳優の方には、ナレーションや台詞に適した発声技術を指導します。また、僧侶や教師など、長時間声を使う職業の方には、喉を痛めずに声を出し続けるための発声法を教えます。
さらに、年齢や声帯の状態に応じて、最適なトレーニング方法を提案します。若い声の成長を促すトレーニングと、成熟した声の安定性を保つトレーニングでは、必要な技術やアプローチが異なります。これらを踏まえ、一人ひとりの声が持つ本来の輝きを最大限に引き出せるよう、オーダーメイドの指導を提供します。
また、レッスンの一環としてコンサートや発表会を定期的に開催し、受講者が実際に舞台で歌う機会を提供します。本番の場でパフォーマンスを経験することで、練習の成果を確認し、実践的な学びを深めることができます。さらに、ステージでの表現力や観客とのコミュニケーションの取り方を学ぶ機会にもなり、プロフェッショナルとしての自信を養うことができます。
こうした実践的な指導を通じて、受講者が自信を持って自分の声を表現できるようサポートします。
エミリアーノ・ブラーズィの声楽レッスンが目指すもの
声は単なる音ではなく、 身体、精神、感情が一体となった「楽器」 です。エミリアーノ・ブラーズィの声楽レッスンでは、テクニックの向上だけでなく、 自分自身の声を理解し、それを最大限に活かすことを目的としています。発声の本質を探求し、音楽的な表現を深めることで、単なる「発声」ではなく、 「響き」「表現」「感情」のすべてが融合した歌声を育てていきます。

声の「本質」を探る - 発声の根本的な考え方
エミリアーノ・ブラーズィは、声楽を学ぶうえで最も大切なことは「 自然で無理のない発声 」を追求することだと考えています。彼の指導は、「大きな声を出す」ことや「高音を無理に出す」ことではなく、 すでに持っている声の響きを最大限に引き出し、無理のない方法で声をコントロールすることを基本としています。
「 声は身体全体でつくるもの 」という考えに基づき、 呼吸・姿勢・共鳴・発声の連携を重視したレッスンを行います。例えば、呼吸法では横隔膜の使い方を意識することにより、より自然な息の流れを確保し、喉に負担をかけずに声を安定させる技術を学びます。また、共鳴についても「響かせる場所を変えるだけで、声の響き方は劇的に変わる」と述べており、 喉だけでなく、頭部や胸部、口腔内の共鳴ポイントを適切に使うことが、豊かな響きを生み出す鍵となることを指導しています。


「支え」と「共鳴」を活かした発声の実践
発声には、「支え(アポッジョ)」と「共鳴(リゾナンス)」の両方が不可欠です。支えは横隔膜を適切にコントロールし、声の安定感を生み出すための技術であり、無理なく持続的に声を出せる基盤を作ります。一方、共鳴は声の響きを豊かにし、頭部、鼻腔、胸腔、口腔などのポイントを使い分けることで、表現の幅を広げる役割を果たします。
レッスンでは、オペラや歌曲、宗教音楽だけでなく、ポップス、ロック、ミュージカルなどの現代音楽にも適した発声を指導し、ジャンルごとの特性に合わせた共鳴のコントロールを学びます。クラシックでは深みのある響きを、ポップスやロックではマイクを通した発声を、ミュージカルでは明瞭な発音と音域のダイナミクスを重視し、それぞれに適した発声技術を習得していきます。
また、首や肩に余計な力が入ると声の流れが阻害されるため、リラックスした状態で声を出せるよう、姿勢や呼吸の調整も行います。支えと共鳴のバランスを整えることで、声の響きが向上し、持続的で無理のない発声が可能になります。
発声のメカニズムを理解し「本来の声」を取り戻す
エミリアーノ・ブラーズィは、 「多くの人は、本来持っている声の響きを知らずにいる」 と指摘しています。声を大きくしようと力んだり、高音を出そうとして喉を締めつけたりすることで、自然な響きを損ない、喉への負担が増してしまいます。本来、声は身体全体を使って生まれるものであり、喉だけで出すものではありません。
レッスンでは、声帯や共鳴腔がどのように機能しているのかを理解し、効率的に発声するための身体の使い方を学びます。例えば、呼吸の流れを整えることで余計な力みが取れ、息の流れに乗せて声が自然に響くようになります。また、発声時に姿勢を意識し、胸や喉に余計な力が入らないようにすることで、無理のない響きを生み出すことができます。さらに、共鳴の調整を学ぶことで、より豊かで遠くまで届く声を獲得することが可能になります。声を作り込むのではなく、本来持っている声を解放することが大切です。
多くの人は、誤った発声習慣によって自分の声を制限していますが、正しい発声のメカニズムを理解することで、身体の自然な響きを取り戻し、無理なく表現できる声を育てていきます。


声の職業的活用と実績
声は、歌手だけでなく、さまざまな職業において重要な役割を果たします。発声を仕事に活かすために学ぶ受講者も多く、特に 俳優、声優、僧侶、教師、ビジネスパーソン など、声を使う職業の人々が技術を磨いています。指導を受けた受講者の中には、 国際的なコンクールで入賞したオペラ歌手や、主要劇場で活躍するプロフェッショナルもおり、その技術が高く評価されています。
また、ビジネスの場においても、声の持つ影響力は大きく、企業のリーダーや講演家が プレゼンテーションやスピーチに説得力を持たせるため にレッスンを受けることも増えています。声の響きや滑舌の向上だけでなく、話し方の抑揚や表現力を磨くことで、聴衆への伝わり方が格段に変わります。
さらに、発声のメカニズムに関する科学的な知識を取り入れ、 声帯の使い方や共鳴の仕組みを理論的に理解することで、声をより自由にコントロールできるようになることも指導の一環となっています。これにより、単なる感覚的なトレーニングではなく、根拠に基づいた発声技術を習得することができ、 どの分野においても説得力のある声を身につけることが可能になります。
声を磨くことは、自分自身と向き合うこと
「 声は、その人の生き方や心の状態を映し出すもの 」とエミリアーノ・ブラーズィは語ります。発声を磨くことは、単に技術を向上させるだけでなく、自分自身と深く向き合うプロセスでもあります。歌うときの姿勢や呼吸、共鳴の使い方に意識を向けることで、身体の使い方を見直し、余計な力みを取り除くことができます。これは、発声だけでなく、日常生活における呼吸の質や話し方にも影響を与え、精神的な安定や自己表現の自信にもつながります。
また、自分の声の持つ可能性を探求し、それを最大限に引き出すことは、自己表現の自由へとつながります。どのような響きが自分にとって最も自然なのか、どのように声を使えば人に伝わりやすいのかを学ぶ過程で、自己認識が深まり、心と声が調和していきます。
レッスンを通じて、より楽に、より豊かに声を響かせることで、歌だけでなく、話し方や表現の幅も広がっていきます。声を磨くことは、自分自身を深く理解し、より自然で魅力的な表現を手に入れるための第一歩です。

受講形式

レッスンは対面またはオンラインで受講が可能です。世界中どこからでも、エミリアーノ・ブラーズィの指導を受けることができます。オンラインレッスンにおいても、発声の繊細なコントロールや表現のニュアンスにしっかりと対応し、対面レッスンと変わらない深い学びを提供しています。受講者一人ひとりの声の特徴や課題を丁寧に見極め、それに応じたきめ細かな指導を行います。
また、すべてのレッスンにはピアノ伴奏が付属しており、歌唱の際に音楽的なサポートを受けながら学ぶことができます。これにより、正確な音程の確認やフレージングの向上、リズム感の強化など、より実践的なトレーニングが可能になります。
発声の基礎から音楽表現の細部に至るまで、あらゆるニーズに対応した指導を提供し、受講者が自分の声の可能性を最大限に引き出せる環境を整えています。
サービス内容
1時間
1時間
90ユーロ4時間
320ユーロ10時間
700ユーロ